ウルトラマンの第８話「怪獣無法地帯」を再現
火山噴火の影響で無人島となっていた多々良島に定点観測所を再開することになった。松井をはじめとする四名の観測所員先発隊が島へ向かったが、消息を絶ってしまった。救助要請を受けた科学特捜隊は、ジェットビートルで多々良島へ向かった。
レッドキング「キーギャオー！キーギャオー！」
チャンドラー「グワォー！グワォー！」
ガサガサガサガサ…チャンドラーが去った後、地中から地底怪獣マグラーが現れた。しかし、レッドキングの姿を見ると、再び地中に姿を消した。
島に到着した科特隊は、いきなりそのレッドキングと遭遇する。イデ「しぇ〜っ！」
アラシ「くそっ！犯人はこいつだったのか。ロケット砲を奴の土手っ腹に叩き込んでやりましょうか。」
ムラマツ「アラシ止めるんだ。島には4人の人間がいるんだ。暴れられたりしたらどうする。」
ビートルは、測候所の近くに着陸した。しかし、測候所は荒れ果ててもぬけの空であった。
ムラマツ「二班に分かれて捜索しよう。アラシ、イデ、フジは西のジャングル地帯へ。我々は東の溶岩地帯へ回る。」
マグラー「キィーオー！」
ハヤタ「さっき見たのと違う奴ですよ。まるで怪獣動物園ですね。」
ムラマツ「そんなのんきなこと言ってる場合じゃないぞ。」
ハヤタ「どうします？」
ムラマツ「やっちまおう。」
ハヤタはマグラーが撒き散らす岩石が邪魔でナパーム弾を投げられない。ムラマツ「ハヤタ！早くナパームを投げろ！」
ハヤタ「えいっ！」
ムラマツ「危ない！」
ハヤタが投げたナパーム弾はマグラーに命中したが、ハヤタは体制を崩し、崖から転落した。ハヤタ「あーーーっ！！」
ムラマツ「ハヤター！！」
一方、ジャングルを捜索するアラシ達は、所員達の所有物を次々と発見していた。そんな中イデとフジは吸血植物スフランに襲われた。フジ「キャー！！助けてー！！」
イデ「うわあああああ！！アラシー！！」
アラシはスパイダーの火炎放射でスフランを焼き払い、この場を離れた。
アラシ達が水辺で休息をとっていると、友好珍獣ピグモンが現れた。アラシはピグモンが逃げた後に松井所員のハンカチを見つけた。アラシ「ひょっとしてあのチビッ子怪獣、松井所員のいるところを知っているのかも知れない。」
イデ「確かかねオツムは？」
フジ「相手は怪獣よ。」
アラシ「この帽子もこのハンカチも我々を松井所員のところへ案内するためにわざと落としたんだ。」
３人はピグモンの後を追った。アラシ「あっ、いたぞ！」
イデ「待て！相手は怪獣だ。万が一のために特殊風船爆弾を使おう。」
アラシ「よし、目印にもなるしな。」
イデはピグモンの背中に風船爆弾を撃った。
バーン！
風船を目印に追うと岩場に松井所員を発見した。アラシ「松井さん！しっかりして下さい！」
松井「あっ、カワダは？奴もやられたんですね。」
フジ「じゃあ、他の人たちも…」
松井「地震と火山がこの島の自然を狂わしたんです。島に上陸して１時間も経たないうちに測候所が怪獣たちに襲われたんです。」
フジ「このガイドさんがいなっかたら、とてもあなたを発見できなかったわ。」
松井「今日まで食べ物や水を運んでくれたんです。」
イデ「ごめんよ…」
レッドキング「キーギャオー！キーギャオー！」
アラシ「おい、怪獣だ！みんなもっと奥へ。」ピグモンはレッドキングの注意を引きつけるようにピョンピョンと飛び跳ねた。
ピグモン「クウェクウェクウェ…」
レッドキングは岩を持ち上げ、ピグモン目掛けて放り投げた。レッドキング「キーギャオー！」
レッドキングが投げた岩の破片がピグモンを直撃。イデ「あっ、ピグモンが！」
ピグモンは倒れ、体から風船が外れた。
イデ「うむっ。」
顔の前で破裂した風船に驚いたレッドキングは持ち上げていた岩を自分の足の上に落とした。
レッドキング「キーギャオー！キーギャオー！」
アラシ「キャップに救援を要請しろ！」イデ「待ってました！」
イデは空に向かってSOS信号弾を撃った。
バーン！
ムラマツはハヤタを救出し崖を上っていた。ムラマツ「おっ、SOS信号弾だ！」
ハヤタ「キャップ、行って下さい。」
ムラマツ「よし、じっとしてろよ。すぐ迎えに来る。」
ハヤタはウルトラマンに変身しようとするが、ベーターカプセルがないことに気付いた。マグラーの近くの岩の隙間に落ちているのを見つけた。ハヤタ「うっ…くっ…ああっ…」
ビューンホワンホワンホワンホワンホワン！！
いきなり空中からのキック！バコーン！！ウルトラマン「ファッ！」
しかし、ウルトラマンは身を交わした。ウルトラマン「フェッ！」
レッドキングは岩山に激突。ドスーン！！
拳で胸を叩いて「かかって来い！」とばかりに挑発するウルトラマン。ドンドン！！
岩に命中！ボカーン！！
破壊された岩がレッドキングの足に落ちた。レッドキング「キーギャオー！キーギャオー！」
レッドキング「キーギャオー！」
ウルトラマン「ダリャァァァ！」
ウルトラマン「ダーッ！」
ドスーーーーーーン！！レッドキングは頭から落ちて動かなくなった。
ウルトラマン「シュワッチ！」ウルトラマンは空に飛んで行った。
松井「ササキ、カワダ、フジタ、みんな静かに眠ってくれ。恐ろしい怪獣たちも怪奇植物も、みんなこの人たちが退治してくれた。」ムラマツ「これでこの島も南海の楽園にかえるだろう。だが自然はこの夕焼けのようにいつも美しいとは限らないことを忘れてはならないね。」
− おしまい −
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